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著者 ハルオ(プロフィール)公開日 2026年10月10日最終更新 2026年10月13日

用語一覧

付録(4ページ中3ページ目)

全部読む必要はありません。本文で分からない言葉が出たときに引く辞書です。

このページでは、本ガイドの本文に出てくる専門用語 119 語の意味を、分野ごとに確かめられます。

結論
  • このページは、本ガイドの専門用語を10の分野に分けて集めた辞書で、順に読むページではありません。
  • 初めての方は『まず知っておくと役立つ10語』に目を通し、次に自分の業務に近い分野だけを見てください。
  • その後は、本文で下線の付いた言葉を押し、分からない言葉が出るたびにここで引いてください。

まず知っておくと役立つ10語

AIに仕事を任せるかどうか、どこまで任せるかを判断するときに効く言葉を選びました。言葉を押すと、このページの中の詳しい説明に移ります。

  1. プロンプト: AIに渡す指示の文章。頼み方で結果の質が変わるので、社内で頼み方の型をそろえるかどうかの判断に効きます。
  2. AIエージェント: AIモデルとハーネスを組み合わせ、ツールを使い、結果を確かめながら作業を進めるAI。任せる範囲を決める前提になります。
  3. ハルシネーション: AIが事実と違うことを、もっともらしく答える現象。見積書や返信文を人が確かめる理由です。
  4. オプトアウト: 入力した内容をAIの学習に使わせない設定。顧客名簿や社内資料をAIに入れてよいか、どの契約プランを選ぶかの判断に効きます。
  5. 権限モード: AIの操作を1回ずつ確認するか、自動で進めるかの基本設定。任せ方の出発点です。
  6. 最小権限: その作業に必要な分だけの権限を渡す考え方。事故が起きたときの被害を小さくします。
  7. APIキー: 外部サービスを呼び出すための認証用の文字列。漏れると他人の利用料金が自分に請求されることがあるので、誰に管理させるかを決める必要があります。
  8. 従量課金: 使った分だけ払う料金の方式。画像や動画の生成で、費用の見通しを立てるときに効きます。
  9. Git: 変更の履歴を残し、前の状態に戻せる仕組み。AIが書き換えたファイルを戻せるので、どこまで任せるかの判断に効きます。
  10. プロンプトインジェクション: 読ませた資料に仕込まれた指示で、AIが頼んでいない行動をする攻撃。外部のWebページやメールをAIに読ませるかどうかの判断に効きます。

このページの使い方

各ページの本文で下線の付いた言葉を押すと、このページが新しいタブで開き、その言葉の説明が表示されます。読み終えたら、そのタブを閉じると元のページに戻れます。

  • 下の入力欄に言葉の一部(例: 権限)を入れると、当てはまる用語だけが表示されます。分野のボタンを押すと、その分野の用語だけが表示されます。
  • 各用語の説明は、1文目が一言での説明です。続けて例や、知っておきたい決まりを書いています。一部の用語には、最後に「関係する場面」を書いています。
  • 説明の下の「使われているページ」から、その言葉が出てくるページに進めます。

全 119 件

該当する用語がありません。検索する言葉を短くしてみてください。

分野の一覧

使っていないサービスの分野は、読み飛ばしてかまいません。

  • AIの基本(19件)。どのAIを使う場合も最初に読む分野です。
  • Claude Code(29件)。Claude Code を使う、または使うか検討しているときに読む分野です。
  • Codex、OpenAI(5件)。ChatGPT や Codex を使うときに読む分野です。
  • Git、GitHub(10件)。AIにファイルを書き換えさせる、またはWebサイトを作らせるときに読む分野です。
  • 外部サービス、連携(12件)。AIを Notion やチャットなどの社内のサービスとつなぐときに読む分野です。
  • 公開、Web(6件)。AIで作ったWebページやツールを公開するときに読む分野です。
  • 画像、動画、音声(2件)。広告やSNSの画像、動画をAIで作るときに読む分野です。
  • お金、料金(7件)。使った分だけ料金がかかるAIを契約するときに読む分野です。
  • 法律、ルール(18件)。AIで作った文章や画像を、広告や販売に使うときに読む分野です。
  • セキュリティ(11件)。顧客情報や、APIキーなどの認証情報を扱うときに読む分野です。

AIの基本

どのAIを使う場合も最初に読む分野です。まず読む言葉は、AIエージェント、プロンプト、ハルシネーション、セッションです。

AIエージェント一般的な呼び方: エージェント

AIモデルとハーネスを組み合わせ、ツールを使い、結果を確かめながら作業を進めるAI。Claude Code、Codex などが該当します。AIモデルは文章を作り出すAIそのもの、ハーネスはAIモデルを実際の作業に使えるようにする仕組み、ツールはファイルの読み書きなどの個々の機能です。1回答えて終わるチャット(文字でのやりとり)との違いは、AIが自分で情報を集め、作業し、結果を確かめる点です。たとえば「先月の請求書を一覧にして」と頼むと、ファイル探しから合計の確認まで進めます。

エージェントループ一般的な呼び方: ループ

AIエージェントの動き方の1つ。「情報を集める → 作業する → 結果を確かめる」をAIが自分で繰り返します。人が毎回指示(プロンプト)を渡さなくても作業が進む分、どこで止めるか、何を許すかは人が先に決めておく必要があります。

使われているページ: AIの仕組み / 出典: www.anthropic.com
オプトアウト

入力した内容をAIの学習に使わせないよう、設定で止めること。Anthropic の個人向け規約は、止めない限り、入力と出力を学習に使うことがあると定めています。社内の資料を貼る前に確かめたい設定です。

コンテキスト一般的な呼び方: Context

AIに渡す情報全体。プロンプト(AIへの指示)、ルールを書いたファイル(CLAUDE.md など)、資料、これまでのやりとりを含みます。AIモデルは、渡されたコンテキストの範囲でしか判断できません。一度に扱える量には上限があり、その枠をコンテキストウィンドウと呼びます。

コンテキストウィンドウ一般的な呼び方: Context window

AIが1つのセッション(新規で始めてから終えるまでのやりとり)の中で、一度に覚えておける量の枠。セッションの履歴、読んだファイル、作業の結果、読み込んだルールや手順書が入ります。使うほど埋まり、上限が近づくと古い内容が自動で要約されます。

コンテキストエンジニアリング一般的な呼び方: Context engineering

プロンプト(AIへの指示)だけでなく、AIに渡す情報全体をどう組み立てるかを設計する考え方。渡す情報とは、資料、これまでの履歴、AIが使える機能の説明などです。語が広まったのは2025年6月ごろです。たとえば、見積書の下書きを頼むとき、過去の見積書と単価表もいっしょに渡す、といった工夫がこれに当たります。

ハルシネーション

AIが事実と違う内容を、もっともらしく答えてしまうこと。たとえば、根拠のない引用を挙げる、最近の出来事を取り違える、などです。Claude のヘルプは、AIを唯一の情報源にせず、引用元を確かめるよう案内しています。

ハーネス一般的な呼び方: Agentic harness

AIモデルの周囲にあり、AIモデルを実際の作業に使えるようにする仕組み。ファイルの読み書き、コマンドの実行、権限の確認、ルールを書いたファイルの読み込み、記録などを受け持ちます。Anthropic の公式用語集は「Claude Code がハーネスで、Claude はその中のAIモデル」と説明しています。

プロンプト一般的な呼び方: AIへの指示

人がAIに渡す指示。何をしてほしいか、どんな形で答えてほしいか、何を前提にするかを書きます。たとえば「この見積書の誤字を箇条書きで」のように書きます。

プロンプトエンジニアリング一般的な呼び方: Prompt engineering

プロンプト(AIへの指示)を工夫して、望む結果を引き出す技術。2022年末の ChatGPT 公開以降に広まりました。Anthropic の公式ドキュメントは、始める前に用意するものとして、成功の基準、それを試す方法、最初のプロンプトの案を挙げています。

AIモデル一般的な呼び方: モデル

文章やプログラムを実際に作り出す、AIそのもの。Claude や ChatGPT の中で動いているものが該当します。同じAIエージェントの中でも選び直せ、性能、速さ、料金が違います。どれを使えるかは、契約プランや提供元によって変わります。

使われているページ: AI導入ガイド、AIの仕組み / 出典: platform.claude.com
環境変数

プログラムに、外から設定値を渡す仕組み。Claude Code のクラウド環境では「名前=値」を1行に1つ書きます。その環境を使う人は誰でも値を読めるため、パスワードなどの認証情報は置きません。

使われているページ: 公開前の確認、現時点の仕様 / 出典: code.claude.com
ツール一般的な呼び方: Tool

AIエージェントが使う個々の機能。ファイルの読み書き、コマンドの実行、Webページの取得、MCP(AIを外部サービスにつなぐ共通の接続方式)で接続した外部サービスの操作などです。どのツールを使ってよいかは、権限の設定で人が決めます。

使われているページ: AIの仕組み / 出典: code.claude.com
セッション一般的な呼び方: Session

AIとのチャットのやりとりのまとまり。「新規」で始めてから終えるまでが1つです。扱える情報量に上限があり、あるセッションの内容は別のセッションには引き継がれません。引き継ぎたいことは、ルールを書いたファイル(CLAUDE.md など)や引き継ぎメモに残します。

コマンド一般的な呼び方: スラッシュコマンド

AIモデルへの指示のうち、/goal のようにチャット欄の最初に「/」を付けて入力する文字列。決まった機能を呼び出します。PCに出す命令のことは、本ガイドでは「コマンドの実行」「シェルコマンド」と書き分けています。

チャット一般的な呼び方: 会話

人とAIが文字でやりとりする手法。ChatGPT や claude.ai の画面がこれにあたります。やりとりのまとまり(単位)はセッションと呼びます。

一次情報一般的な呼び方: 一次ソース

発信元が直接出した情報。公式サイトの価格表、官公庁の発表、製品の公式ドキュメントなどです。AIの回答やまとめ記事は一次情報ではないので、数値や仕様はAIの回答からではなく一次情報で確かめます。

使われているページ: プロンプト設計の型、業務の型
マルチモーダル

AIモデルが文章だけでなく、画像、音声、PDFなども読み取れること。たとえば手書きの注文書の写真を渡して、内容を表にさせられます。読み取れる形式はAIモデルと製品によって違います。

引き継ぎ用のファイル一般的な呼び方: 引き継ぎメモ

セッションを終える前に、AIに書かせておくファイル。別のセッションには内容が引き継がれないため、やったこと、決めたこと、残りの作業などを書き残し、次のセッションの最初に読ませます。顧客名や認証情報は書きません。

使われているページ: AIに渡すコンテキスト / 出典: code.claude.com

Claude Code

Claude Code を使う、または使うか検討しているときに読む分野です。まず読む言葉は、Claude Code、権限モード、CLAUDE.md、フックです。

許可に関わる言葉の違い

この分野には、AIに何を許すかを決める、似た言葉がいくつかあります。決める対象がそれぞれ違い、組み合わせて使います。

表の言葉を押すと、その言葉の詳しい説明に移ります。

言葉何を決めるかたとえばほかとの関係
権限モード全体の基本設定。AIの操作を1回ずつ確認するか、自動で進めるか毎回確認する、読むだけにする個別の許可ルールに当てはまらない操作が、この設定に従います
Planモード権限モードの1つ。読むだけで、ファイルを書き換えない大きな変更の前に、計画だけを出させる人が計画を承認してから、実際の作業に移ります
許可ルール操作ごとの許可、確認、拒否読むのは許可、削除は拒否権限モードの上に重ねて使います。拒否が最も強く働きます
サンドボックスAIが触れるファイルの範囲と通信先決めたフォルダの中だけで作業させる許可ルールとは別の守りです。範囲の中なら、1回ずつの承認を省けます
フック決まったタイミングで毎回動く処理ファイルを削除するシェルコマンドを止めるAIの判断にかかわらず動くので、ルールの強制に向きます
/clear本ガイドでの言い換え: セッションの履歴を消す

Claude Code で、そのセッションの履歴を消して、何も渡していない状態から始め直すコマンド。同じ問題を2回以上直しても直らないときは、履歴が失敗の記録で埋まっています。Anthropic の公式ドキュメントは、学んだことを最初の指示に書き込んで始め直すよう勧めています。ファイルに書いたことは消えません。

/goal本ガイドでの言い換え: ゴール指定

終わりの条件を渡し、満たすまで Claude Code に作業を続けさせる命令。AIが1回応答するたびに、別の小型のAIモデルがそのセッションのやりとりを読み、達成したかを判定します。回数や間隔で繰り返す /loop とは、止まる基準が違います。

使われているページ: 定期実行と監視 / 出典: code.claude.com
/loop本ガイドでの言い換え: 繰り返し実行

同じ指示を、一定の間隔で自動的に繰り返させる Claude Code の機能。たとえば、ページの公開作業が終わったかを何度か見に行く、といった短時間の監視に向きます。動くのは起動したセッションの中で、そのセッションを閉じない限り続きます。別のセッションで作業していても続きますが、ターミナル(Claude Code を動かしている画面)を閉じると止まります。

使われているページ: 定期実行と監視、現時点の仕様 / 出典: code.claude.com
auto memory一般的な呼び方: Auto memory / 本ガイドでの言い換え: 自動メモ

人からの訂正や好みをもとに、Claude が自分用に書き残すメモ。プロジェクト(Git で管理するフォルダ)ごとに、自分のPCの中に保存されます。メモの目次にあたるファイルは、先頭200行または25KBまでが、セッションを始めるたびに読み込まれます。人が書くルールを書いたファイル(CLAUDE.md)と対になります。

使われているページ: AIに渡すコンテキスト、現時点の仕様 / 出典: code.claude.com
Browser pane本ガイドでの言い換え: 作業ブラウザ

Claude Code のデスクトップアプリの中で開く、作業用のブラウザ。ふだんのブラウザとは別の、まっさらな状態で始まります。この中でログインすれば、その状態は保たれます。AIが触ってよいかは、サイトごとに「今回だけ許可」「常に許可」「拒否」から選びます。

Claude Code

Anthropic 社が提供するAIエージェント。ファイルの読み書き、コマンドの実行、権限の確認、ルールを書いたファイル(CLAUDE.md)の読み込み、作業の繰り返しを受け持つハーネスです。Anthropic の公式用語集は「Claude Code がハーネスで、Claude はその中のAIモデル」と説明しています。

Claude Code on the web一般的な呼び方: Claude Code のクラウド版

Claude Code を、自分のPCではなく Anthropic が管理するクラウドのコンピューターで動かす使い方。claude.ai/code から使います。ブラウザやPCを閉じても続き、GitHub(ファイルを保管、共有するサービス)に置いたファイル一式の写しで作業します。別料金はなく、利用上限はほかの Claude の利用と共通です。

使われているページ: AIの仕組み、現時点の仕様 / 出典: code.claude.com
Claude in Chrome

自分の Chrome に入れる拡張機能で、Claude がそのブラウザを操作します。ログイン済みのサイトにもそのまま入れるため、できることと危険の両方が広がります。たとえば、開いたままの会計ソフトも操作できます。有料プランなら追加料金はありません。関係する場面: ログイン済みの会計ソフトや管理画面を、AIに操作させてよいかを決めるとき。

CLAUDE.md本ガイドでの言い換え: ルールを書いたファイル

人が書く、Claude への「いつも守ってほしいこと」のファイル。セッションを始めるたびに読み込まれます。たとえば「金額は税込で書く」のような決まりを書きます。プロジェクトのフォルダ用、利用者用などを置け、見つかったものはすべてつなげて読まれます。フォルダ直下のものは、セッションの履歴が自動で要約された後も読み直されます。関係する場面: 見積書の金額の書き方など、AIに毎回守らせたい社内の決まりを書き残すとき。

Computer use一般的な呼び方: コンピューター使用 / 本ガイドでの言い換え: 画面操作

AIが画面を見て、マウスとキーボードでアプリを操作する機能。Claude Code では試験提供の段階で、Pro と Max のプランで使えます。許可はアプリごと、セッションごとに出します。実際の自分のPCの画面上で動き、Esc キーで中断できます。

permissions一般的な呼び方: 許可ルール

Claude Code の設定に書く、許可(allow)、確認(ask)、拒否(deny)のルール。たとえば「読むのは許可、削除は拒否」のように決めます。拒否、確認、許可の順に調べ、最初に当てはまったものが使われるので、拒否が最も強くなります。全体の基本設定(権限モード)の上に重ねて使います。関係する場面: 請求書や顧客名簿の入ったフォルダで作業させる前に、ファイルの削除を拒否にしておくとき。

使われているページ: AIに与える権限、現時点の仕様 / 出典: code.claude.com
Planモード一般的な呼び方: Plan mode / 本ガイドでの言い換え: 計画モード

ファイルを書き換えずに、調べて変更の計画だけを提案させる設定。読む、検索する、調べるための命令は実行できます。人が計画を承認してから、実際の作業に移ります。たとえば大きな変更を任せる前に、まず計画だけを出させます。関係する場面: 社内の資料の整理など、多くのファイルを書き換える作業を任せる前に、計画を確かめたいとき。

Remote Control一般的な呼び方: リモートコントロール

自分のPCで動く Claude Code を、claude.ai やスマホのアプリから操作する機能。実行は常にPCで、セッションの記録は同期のため Anthropic のサーバーに保存されます。Pro、Max、Team、Enterprise で使え、APIキー(従量課金用の認証の文字列)でのログインには対応していません。関係する場面: 外出先からスマホで、事務所のPCで動いている作業の続きを指示したいとき。PCは起動したままにしておく必要があります。

使われているページ: AIの仕組み / 出典: code.claude.com
WebFetch一般的な呼び方: Webページの取得

Claude Code が、指定されたURLのページの内容を読み取るための機能。Web検索の機能と同じく、許可のルール、組織の設定、クラウド環境の通信の設定によっては使えません。

コンパクション一般的な呼び方: Compaction / 本ガイドでの言い換え: やりとりの自動要約

AIが一度に覚えておける量の上限が近づいたときに、セッションの履歴を自動で要約する仕組み。古い作業結果から先に消され、次にセッションの履歴が要約されます。プロジェクトのフォルダ直下のルールを書いたファイル(CLAUDE.md)と、AIの自動メモは読み直されます。一方、そのセッションの中だけで伝えた指示は失われることがあります。手動でも実行できます。

使われているページ: AIに渡すコンテキスト / 出典: code.claude.com
サブエージェント一般的な呼び方: Subagent

メインのAIから作業を任される、補助のAI。専用の指示、使える機能、許可の範囲を持ち、メインとは別のコンテキスト(AIが一度に扱える情報の枠)で動き、結果の要約だけを返します。たとえば大量の資料の調査を任せると、メインのセッションが埋まりません。並行して調べさせることもできます。

スキル一般的な呼び方: Skill

手順や知識をまとめたファイル(SKILL.md)。たとえば「見積書の作り方」のような手順です。関係がありそうな場面で Claude が自動で読み込むか、人が名前で呼び出します。Agent Skills という公開の共通形式に沿っています。外から入手したスキルは、中身を確かめてから使います。関係する場面: 見積書の作り方のように、社内で繰り返す手順をまとめて、AIに毎回同じやり方で進めさせたいとき。

セットアップスクリプト

クラウドの環境で、セッションを始める前に自動で実行される準備用の処理。たとえば必要なソフトを入れておきます。Claude Code では、この処理がエラーで終わるとセッションが始まらず、結果は約7日間使い回されます。その環境を使う人は内容を読めるので、認証情報は書きません。

チェックポイント一般的な呼び方: Checkpoint

指示を送るたびに自動で作られる、元に戻すための記録。Esc キーを2回押すなどの操作で、ファイルの中身、セッションの履歴、その両方を前の時点に戻せます。変更履歴を記録する Git とは別の仕組みです。AIがPCへの命令を通して間接的に変えたファイルは、記録されません。関係する場面: AIが書き換えた見積書や資料を、指示を送る前の状態に戻したいとき。

使われているページ: 安全の原則、事故の初動 / 出典: code.claude.com
フック一般的な呼び方: Hook

決まったタイミングで自動的に動く、あらかじめ登録しておいた処理。タイミングは、AIが機能を使う前、ファイルを書き換えた後、セッションの開始時などです。AIの判断にかかわらず毎回動くため、守らせたいルールの強制に向きます。たとえば、ファイルを削除するシェルコマンドを実行前に止められます。関係する場面: ファイルの削除など、AIの判断に任せず毎回止めたい操作があるとき。

プラグイン一般的な呼び方: プラグイン / 本ガイドでの言い換え: 機能のまとめ配布パック

Claude Code に機能を足すための詰め合わせ。手順書、補助のAI、自動で動く処理、外部サービスへの接続などをひとまとめにして、配ったり入れたりできます。

使われているページ: 外部サービスとの接続、従量課金のAI / 出典: code.claude.com
プラグインマーケットプレイス

プラグイン(機能の詰め合わせ)の一覧と入手先をまとめたもの。追加したマーケットプレイスから、名前を指定してプラグインを入れます。自分で作って公開することもできます。

ルーティン一般的な呼び方: Routines

指示、対象のファイル一式、外部サービスへの接続をまとめて保存し、自動で実行させる Claude Code の仕組み。たとえば毎朝、問い合わせを一覧にさせます。Anthropic のクラウドで動くため、PCを閉じていても動きます。きっかけは、決まった時刻、ほかのプログラムからの呼び出し、GitHub(ファイルを保管、共有するサービス)上の出来事です。試験提供の段階です。関係する場面: 毎朝の問い合わせの一覧づくりのように、PCを閉じていても決まった時刻に動かしたい作業があるとき。

作業ディレクトリ一般的な呼び方: 作業フォルダ

Claude Code を起動したフォルダ。AIが確認なしでファイルを読める範囲の基準になります。たとえば「見積書」フォルダで起動すれば、その中が基準です。設定で、ほかのフォルダを範囲に加えることもできます。

権限モード一般的な呼び方: Permission mode

AIの操作を、人に1回ずつ確認するか、自動で進めるかを決める Claude Code の基本設定。Manual(毎回確認。初期設定)、Accept edits(書き換えは自動)、Plan(読むだけ)、Auto(自動で進め、危険な操作だけ止める)など6種類があります。個別の許可ルールに当てはまらない操作は、この設定に従います。関係する場面: 初めてAIに作業を任せるときに、毎回確認から始めるか、書き換えだけ自動にするかを決めるとき。

デスクトップの定期タスク本ガイドでの言い換え: PCの定期実行

Claude Code のデスクトップアプリで、決まった時刻に、自分のPCで指示を実行させる仕組み。たとえば毎週月曜の朝に在庫表を点検させます。アプリが起動していて、PCがスリープしていない間だけ動きます。許可の基本設定は、タスクごとに持ちます。クラウドで動くルーティンとは、動く場所が違います。

使われているページ: 現時点の仕様 / 出典: code.claude.com
Stop フック本ガイドでの言い換え: 終わりの判定フック

Claude の応答が終わるたびに動く自動処理(フック)。自分で書いた処理で「まだ続けるか」を判定でき、続ける判定なら次へ進みます。/goal(終わりの条件を渡すコマンド)は、この仕組みをそのセッション限定で包んだものです。

使われているページ: 定期実行と監視 / 出典: code.claude.com
実行記録一般的な呼び方: セッション記録、トランスクリプト

AIエージェントが、セッションの中で読んだファイル、実行したコマンド、やりとりを残した記録。Claude Code では PC の ~/.claude/projects の下に、暗号化されない形で保存され、既定では30日で消えます。事故のときは、何をしたかを確かめる手がかりになります。

使われているページ: 事故の初動 / 出典: code.claude.com

Codex、OpenAI

ChatGPT や Codex を使うときに読む分野です。まず読む言葉は、Codex、承認ポリシーです。

AGENTS.md本ガイドでの言い換え: Codex のルールファイル

Codex(OpenAI 社のAIエージェント)が作業を始める前に読み込む、ルールを書いたファイル。Claude Code の CLAUDE.md にあたります。全体用と、フォルダの階層ごとのものを置けます。初期の上限は合計32KiB(データ量の単位)です。

ChatGPT Work

ChatGPT で、チャットではなく作業を任せるためのモード。入力欄の上で Chat と切り替えて使います。自分のPCでもクラウドでも実行でき、クラウドを選べば、アプリを閉じてもPCの電源を切っても続きます。利用枠は Codex(OpenAI 社のAIエージェント)と共通です。

Codex

OpenAI 社(ChatGPT の開発元)が提供するAIエージェント。Claude Code と同じ種類で、PCとクラウドの両方で使えます。PCでの初期設定は、インターネット接続がオフで、書き込めるのは作業中のフォルダの中だけです。

使われているページ: AIの仕組み、従量課金のAI / 出典: learn.chatgpt.com
Sites

ChatGPT で作ったWebページを、そのまま公開できる機能。試験公開(公開ベータ)の段階です。見られる人の範囲は、初期値の「所有者と管理者だけ」から「インターネット全体」まで選べます。削除したページは復元できません。

使われているページ: 公開前の確認、現時点の仕様 / 出典: learn.chatgpt.com
承認ポリシー一般的な呼び方: 承認モード

Codex が、どの操作の前に人の承認を求めるかを決める設定。AIが触れる範囲を囲う設定(サンドボックス)とは別もので、両方を組み合わせて使います。画面では「承認を求める」「代わりに承認する」「すべて許可」にあたる英語の選択肢などから選びます。

Git、GitHub

AIにファイルを書き換えさせる、またはWebサイトを作らせるときに読む分野です。まず読む言葉は、Git、commit、GitHubです。

Collaborators一般的な呼び方: 共同作業者

GitHub(ファイルを保管、共有するサービス)の個人用の保管場所に、ほかの人のアカウントを招待して、一緒に作業できるようにする設定。招待を送り、相手が承諾すると有効になります。たとえば外注先に、1つの仕事のファイルだけ触ってもらえます。

commit一般的な呼び方: コミット

Git で、ファイルの変更を1つの記録として履歴に確定する操作。記録ごとに、何を変えたかのメモを付けます。Claude Code のクラウド版はセッションごとに新しい環境になるため、成果物を残すには、この確定と、インターネット上の保管場所(GitHub など)への送信(push)が必要です。

使われているページ: 事故の初動、現時点の仕様 / 出典: code.claude.com
Git

ファイルの変更を履歴として記録する仕組み。過去の状態に戻したり、別の作業場所で並行して作業したりできます。たとえば契約書のひな形を前の版に戻せます。一度記録した内容は、後でファイルを消しても履歴に残ることがあります。

使われているページ: 安全の原則、事故の初動、現時点の仕様 / 出典: git-scm.com
GitHub

Git で記録した履歴つきのファイル一式を、インターネット上で保管、共有するサービス。公開か非公開かは、設定画面の Danger Zone(危険な操作の欄)で切り替えます。公開にすると、誰でも中身を見られ、自分用の写し(フォーク)を作れます。非公開に戻しても、作られた写しは公開のまま切り離されて残ります。

使われているページ: 定期実行と監視、公開前の確認、現時点の仕様 / 出典: docs.github.com
push一般的な呼び方: プッシュ

自分のPCやクラウドの環境で確定した変更の履歴を、GitHub などインターネット上の保管場所に送る操作。送って初めて、ほかの人や別のPCから見られます。Claude Code のクラウド版では、そのセッションで作業中の枝(ブランチ)にだけ送れます。

使われているページ: 定期実行と監視、公開前の確認、現時点の仕様 / 出典: code.claude.com
ブランチ本ガイドでの言い換え: 作業の枝

Git で、本線から枝分かれさせた作業の流れ。本線に影響を出さずに試し、よければ合流させます。たとえば料金表の改定案を、現行版を残したまま作れます。Claude Code のクラウド版では、セッションが仕事ごとに自分の枝を持ちます。

使われているページ: 事故の初動 / 出典: git-scm.com
プルリクエスト一般的な呼び方: PR / 本ガイドでの言い換え: 合流の申請

枝分かれさせて行った変更を、本線に入れてよいか、変更点を見せて確かめてもらう GitHub の仕組み。ほかの人の確認を経てから本線に入れたいときに使います。合流した後も、変更点の一覧は残ります。下書き(Draft)の状態では、確認待ちに切り替えるまで合流できません。

使われているページ: 事故の初動、現時点の仕様 / 出典: docs.github.com
マージ一般的な呼び方: 合流

枝分かれさせた変更を、別の枝や本線に取り込むこと。片方だけが進んでいれば、そのまま合流します。同じ箇所を両方で変えていると、Git はどちらを残すかを決められず、取り込みを途中で止めます。この状態を衝突と呼び、画面には英語で CONFLICT(コンフリクト、衝突の意味)と表示されます。止まったときは、合流を取りやめて前の状態に戻せます。

使われているページ: 事故の初動、現時点の仕様 / 出典: git-scm.com
リポジトリ

Git で変更履歴ごと管理している、ファイルのまとまり。1つのプロジェクトのフォルダと考えて構いません。GitHub では公開か非公開かを選べます。クラウドで動くAIに作業させる場合は、ここに入れて送ったファイルが受け渡しの対象になります。

ワークツリー一般的な呼び方: git worktree / 本ガイドでの言い換え: 別フォルダに作る作業場所

同じ作業フォルダの中身を、別のフォルダにもう1組用意する Git の機能。複数のAIに別々の作業を同時に頼むとき、フォルダを分けておくと、互いのファイルを上書きしにくくなります。Claude Code では、初期設定で専用のフォルダの下に作られます。

使われているページ: 現時点の仕様 / 出典: git-scm.com

外部サービス、連携

AIを Notion やチャットなどの社内のサービスとつなぐときに読む分野です。まず読む言葉は、コネクタ、MCP、OAuthです。

Bot(チャットの自動応答)一般的な呼び方: ボット

チャットサービスの Discord の上で、自動で応答するプログラム。Discord とつなぎっぱなしの通信を保ち、書き込みなどの出来事を受け取ります。メッセージの本文を読むには、Discord 側で特別な許可を有効にする必要があります。

GitHub MCP Server

AIから GitHub を操作するための、GitHub 公式の接続用プログラム。「いま認証している利用者の情報を取得する」機能があり、AIがどのアカウントで操作しているかの確認に使えます。

出典: github.com
MCP一般的な呼び方: Model Context Protocol

AIを外部のデータやサービスにつなぐための、公開された共通の接続方式。接続用のプログラム(MCPサーバー)を追加すると、チャットツールの Slack、データベース、ブラウザなどを操作する機能が Claude に加わります。つないだ先でできることが、そのままAIにできることになります。

Neon

インターネット上で使えるデータベース(データの入れ物)のサービス。無料プランは期限がなく、カードの登録も不要です。無料枠を超えると停止や書き込みの失敗が起きますが、課金はされず、データも削除されません。

出典: neon.com
Notion

文書やデータベースを扱うサービス。公式の接続機能(Notion MCP)は、Notion のログイン画面で許可する方式でつながります。利用者が認証用の文字列を自分で管理する必要がありません。

OAuth

パスワードや認証用の文字列(APIキー)を相手に渡さず、サービス側のログイン画面で「許可」を押して接続する仕組み。たとえば会計ソフトの freee の公式の接続機能は、この仕組みで接続するため、認証用の文字列の手入力は不要です。通信を途中で横取りされても悪用されにくくする安全策も、あわせて使われています。

使われているページ: 外部サービスとの接続、従量課金のAI / 出典: github.com
Obsidian

ノートを保管庫(Vault)というフォルダにまとめて扱うノートアプリ。公式の操作用プログラムを使うと、文字の命令でノートに追記できます。

出典: obsidian.md
Server-to-Server OAuth(サーバー トゥ サーバー オーオース)本ガイドでの言い換え: Zoom アプリ用の、サーバー同士の認証方式

サーバー(サービスを動かすコンピューター)同士が、人の操作をはさまずに直接つながるための認証の方式。Web会議サービスの Zoom で、自社用のアプリを作るときに使う方式の1つです。アプリ用のパスワードにあたる文字列(Zoom での名前は Client Secret)は、作り直しても古い値が30日間使えるままです。すぐに使えなくするには、作り直しとは別の操作が必要です。

Webhook

サービス側で何かが起きたときに、あらかじめ決めたURLへ自動で知らせてもらう仕組み。たとえば問い合わせが入ったら、チャットに通知が届きます。こちらから取りに行く方式とは向きが逆です。多くのチャットツールが、この形の通知に対応しています。

カスタムコネクタ

一覧にない外部サービスを、接続先のURLを指定して自分で追加する接続。AIがその機能を使うときに確認が出て、「常に許可」も選べます。無料プランは1つまでです。Team と Enterprise のプランでは、管理者(Owner)だけが追加できます。

使われているページ: 外部サービスとの接続 / 出典: support.claude.com
キュー本ガイドでの言い換え: 順番待ちの受付

依頼をいったん受け付けて順番に処理し、結果は後から取りに行く方式。画像や動画の生成サービスでは、時間のかかる処理をこの方式で受け付けることが多くあります。

コネクタ

Claude を外部のサービスにつなぐ機能。claude.ai で設定したコネクタは、claude.ai の定額プランでログインしていれば Claude Code でも読み込まれます。APIキー(従量課金用の認証の文字列)でのログインでは読み込まれません。

使われているページ: 外部サービスとの接続、現時点の仕様 / 出典: code.claude.com

公開、Web

AIで作ったWebページやツールを公開するときに読む分野です。まず読む言葉は、デプロイ、共有リンク、.envです。

localStorage

ブラウザの中にデータを保存する仕組み。たとえばチェックリストのチェック状態を覚えておけます。保存先はサイトごと、ブラウザごとに分かれます。PC内のファイルを直接開いたページでの動作は、仕様上決まっていません。

機密の環境変数一般的な呼び方: Sensitive Environment Variables

公開先のサービス(Webページを公開する場所)に登録する設定値のうち、認証情報として扱う種類。外部サービスの認証の文字列(APIキー)などが当たります。登録後は画面に値が出ず、公開したページや記録にも出ないように扱われます。認証情報はこの種類で登録し、HTMLやJavaScriptには書きません。

出典: vercel.com
デプロイ

作ったページやプログラムを、公開先のサービス(Webページを公開する場所)の上で動く状態にすること。サービスによっては、本番用の枝に変更を送ると本番が更新され、それ以外の枝に送ると確認用のページが作られます。

使われているページ: 現時点の仕様 / 出典: vercel.com
公開先のサービス一般的な呼び方: ホスティングサービス

作ったWebページやアプリを、インターネット上で見られる場所に置くサービス。無料枠のあるものが多くあります。Git で管理するファイル一式とつなぐと、変更を送るたびに自動で公開し直すものもあります。

使われているページ: 現時点の仕様
公開先の閲覧制限一般的な呼び方: アクセス保護

公開先のサービスが持つ、ページを見られる人を制限する機能。ログインした関係者だけに見せる、パスワードを求める、といった設定ができます。試作を確認するときに使い、本公開では外します。制限があるから安全というわけではないので、認証情報は置きません。

使われているページ: 公開前の確認

画像、動画、音声

広告やSNSの画像、動画をAIで作るときに読む分野です。まず読む言葉は、GPT Image 2です。

GPT Image 2一般的な呼び方: gpt-image-2

OpenAI の、画像を作るAI。品質を低、中、高から選べ、品質と画像の大きさで1枚あたりの単価が大きく変わります。料金は、使った分だけ支払う方式です。

出典: openai.com
Seedance

ByteDance 社の、動画を作るAI。動画の秒数と解像度に応じて、使った分だけ課金されます。音声付きの生成にも対応しています。数秒の動画でも、1本あたりの費用は画像より高くなりやすい傾向があります。

お金、料金

使った分だけ料金がかかるAIを契約するときに読む分野です。まず読む言葉は、従量課金、利用上限、トークンです。

Claude API

プログラムから Claude を呼び出すための有料の窓口。料金は定額プランとは別で、先に買う前払いの残高から引かれます。残高は購入から1年で失効し、返金されません。自動補充を切っていれば、残高が尽きると補充するまで呼び出せません。

usage credits(ユーセージ クレジット)本ガイドでの言い換え: 使い切った後の追加利用の設定

Claude の有料プランで、プランの利用枠を使い切った後も、追加料金を払って使い続けるための設定。初期状態はオフです。オンにすると、定額を超えた分に課金されます。

使われているページ: 従量課金のAI / 出典: support.claude.com
トークン本ガイドでの言い換え: 文字の単位

AIが文章の量を数えるときの単位。日本語では、おおむね1文字が1〜2トークン程度です。AIの料金や、一度に読める量の上限は、この数で決まります。たとえば長い契約書を読ませるほど、数が増えます。

使われているページ: AIに渡すコンテキスト、従量課金のAI
レート制限一般的な呼び方: Rate limits

一定の時間に受け付ける呼び出しの回数や量に、上限を設けること。Claude API(プログラムから Claude を呼び出す有料の窓口)には、別に月ごとの支出の上限もあります。安全性の非営利団体 OWASP は、AIの使いすぎで費用がふくらむことへの対策に挙げています。 関係する場面: 画像の生成や大量の文書の処理をAIに続けて頼んだとき、途中で「しばらく待ってください」と止まる原因になります。

使われているページ: 公開前の確認 / 出典: platform.claude.com
前払いクレジット

先にお金を入れて残高を作り、使うたびに減っていく支払い方。プログラムから Claude を呼び出す窓口(Claude API)はこの方式です。残高が尽きると補充するまで使えず、残高は1年で失効し、返金されません。

使われているページ: 従量課金のAI、現時点の仕様 / 出典: support.claude.com
従量課金本ガイドでの言い換え: 使った分だけ払う料金

使った量に応じて料金がかかる方式。画像の生成は枚数、動画の生成は秒数などが単位になり、同じAIでも品質やサイズで単価が変わります。

使われているページ: 導入の進め方、従量課金のAI / 出典: openai.com
利用上限一般的な呼び方: spend limit

従量課金のサービスで、1か月に使える金額の上限を決める設定。上限に達すると、その月はそれ以上使えなくなります。APIキーが漏れたときや、AIが想定より多く呼び出したときの請求額を抑えます。上限の手前で届く通知と組み合わせて使います。

使われているページ: 従量課金のAI / 出典: docs.claude.com

法律、ルール

AIで作った文章や画像を、広告や販売に使うときに読む分野です。まず読む言葉は、景品表示法、引用、個人情報取扱事業者です。

AI生成コンテンツ

Amazon の出版サービス(KDP)が定める区分で、AIが作ったテキスト、画像、翻訳のこと。出版、再出版のときに知らせる必要があります。自分で作ってAIで編集、校正したものは「AIアシスト」という区分で、知らせる必要はありません。関係する場面: AIで作った本文や表紙の画像を使って、Kindle で電子書籍を出版するとき。

使われているページ: 法律とガイドライン / 出典: kdp.amazon.co.jp
Usage Policy一般的な呼び方: 利用ポリシー

Anthropic が定める、Claude でしてはいけないことの決まり。他人の著作権などの知的財産権(著作権や商標権など、創作物や商品名を守る権利の総称)の侵害、偽のレビューやコメントやメディアの作成、詐欺などを禁じています。関係する場面: 小売、飲食、制作会社などで、AIに広告文、商品の紹介文、SNS投稿、画像を作らせるとき。

使われているページ: 法律とガイドライン / 出典: www.anthropic.com
ステルスマーケティング一般的な呼び方: ステマ

広告と明かさない表示。令和5年10月1日から景品表示法(商品やサービスの見せ方についての法律)の違反になりました。たとえば、人に頼んだSNSの紹介投稿に、広告だと示す表示がない場合です。規制の対象は広告主で、依頼を受けた側は対象外です。関係する場面: 飲食店、美容室、ネットショップが、インフルエンサーや知人にSNSでの紹介を頼むとき。

使われているページ: 法律とガイドライン / 出典: www.caa.go.jp
不実証広告規制

効果や性能をうたう表示の根拠を出せなければ、違反とみなす決まり(景品表示法7条2項)。景品表示法は、商品やサービスの見せ方についての法律です。消費者庁に根拠資料を求められて出せないと、実際より著しく優れて見せる表示(優良誤認)とみなされます。たとえば「作業時間が半分」と書くなら、裏付けを持っておきます。関係する場面: 学習塾の「成績が上がる」、業務ソフトの「作業時間が半分」のように、効果をうたう広告をAIで作るとき。

依拠性

他人の作品をもとにして作ったかどうか、という意味です。著作権の侵害かどうかを決めるときに見る点の1つで、類似性と並べて判断します。たとえば、他人の画像をAIに読み込ませた、作品名などの名前を指示に書いた、という場合は、もとにして作ったと判断されやすくなります。関係する場面: AIでチラシ、ロゴ、商品画像を作るときに、既存の画像や作品名を指示に入れる場合。

使われているページ: 法律とガイドライン、業務の型、よくある誤解 / 出典: www.bunka.go.jp
個人情報取扱事業者

顧客名簿のように、検索できる形に整理した個人情報を事業に使っている事業者。件数が少なくても、個人事業主でも当てはまり、個人情報保護法の義務を負います。関係する場面: 顧客名簿や予約台帳を持つ小売店、美容室、教室、士業の事務所が、名簿をAIに入れるかを決めるとき。

使われているページ: 法律とガイドライン、よくある誤解 / 出典: www.ppc.go.jp
営業秘密

不正競争防止法(不正な手段による競争を防ぐ法律)で守られる情報。秘密として管理され、事業に役立ち、世間に知られていないことが条件です。国の営業秘密管理指針は、生成AIの提供会社などの第三者に渡すと、秘密として管理していると認められない場合もあり得る、としています。関係する場面: 製造業の図面やレシピ、仕入れ値、顧客リストを、AIに入力してよいかを決めるとき。

使われているページ: 法律とガイドライン / 出典: www.meti.go.jp
安全管理措置

個人データの漏えいなどを防ぐために、事業者が取る対策(個人情報保護法23条)。方針を決める、ルールを整える、組織、人、物理、技術の各面で対策する、外部の環境を把握する、という枠組みです。従業員100人以下の事業者には手法の例が示されていますが、対策そのものは必要です。関係する場面: 顧客や従業員の個人データを扱う事業者が、社内でAI利用ルールを決めるとき。

使われているページ: 法律とガイドライン / 出典: www.ppc.go.jp
AI利用ルール

会社でAIを使うときの決まり。使ってよいAI、AIに入れない情報、AIの答えの確かめ方などを書きます。就業規則のような会社全体の規則とは別に、AIの使い方だけをまとめたものです。関係する場面: 従業員や家族と一緒に仕事でAIを使い始めるとき。

引用

他人の著作物を許可なく使える場合の1つ(著作権法32条)。文字数の基準はありません。引用の必要性、自分の文との明確な区別、自分の文が主になっていること、必要最小限、出どころの明示で判断します。関係する場面: ブログ、提案書、社内報に、他人の記事や書籍の文章を載せるとき。

使われているページ: 法律とガイドライン / 出典: www.bunka.go.jp
特定継続的役務

特定商取引法(消費者とトラブルになりやすい取引を対象にした法律)で規制される、長期で高額の継続的なサービス。たとえばパソコン教室は、期間が2か月を超え、金額が5万円を超えるものが対象です。インターネットで提供するものも含みます。関係する場面: 語学教室、学習塾、パソコン教室などが、長期で高額のコースをオンラインを含めて販売するとき。

使われているページ: 法律とガイドライン / 出典: www.no-trouble.caa.go.jp
私的使用のための複製

個人や家庭の中で使うためなら、許可なくコピーできるという決まり(著作権法30条)。業務で使うためのコピーは含まれません。たとえば社内で共有するためのコピーは、これに当たりません。関係する場面: 業務の資料として、書籍や記事、画像をコピー、スキャンするとき。

秘密保持契約一般的な呼び方: NDA

取引などで知った相手の機密情報を、ほかに漏らさないと約束する契約。国の営業秘密管理指針は、「マル秘」の表示や、見られる人の制限と並ぶ、営業秘密を管理する手段の例として挙げています。関係する場面: 取引先から預かった図面や資料を、AIに入力してよいかを判断するとき。

著作物性

作ったものが、著作権で守られる「著作物」にあたるかどうか、という意味です。AIで作ったものでは、指示の内容がアイデアの段階にとどまる場合や、AIが出した候補から選ぶだけの場合は、それだけでは原則として著作物と認められません。人が自分の工夫で書き足したり直したりした部分は、通常は著作物になります。関係する場面: AIで作ったロゴ、商品画像、記事を自社の制作物として使い、他社の無断使用を止めたいとき。

使われているページ: 法律とガイドライン / 出典: www.bunka.go.jp
電子帳簿保存法一般的な呼び方: 電帳法

帳簿や請求書などを、電子データで保存するときのルールを定めた法律。所得税、法人税の申告のために書類を保存する義務がある事業者は、メールやクラウドで受け取った請求書などのデータを保存しなければなりません(7条)。関係する場面: メールやクラウドで請求書、領収書を受け取る事業者が、AIに経理データの整理を任せるとき。

使われているページ: 法律とガイドライン / 出典: laws.e-gov.go.jp
類似性

できあがったものが、他人の作品に似ているかどうか、という意味です。著作権の侵害かどうかを決めるときに見る点の1つで、依拠性と並べて判断します。見るのは、他人の作品の表現の中心になる特徴が、そのまま感じ取れるかどうかです。作風や画風のような考え方(アイデア)が似ているだけなら、侵害になりません。関係する場面: AIで作った画像やキャラクターが、既存の作品に似ていないかを公開前に確かめるとき。

使われているページ: 法律とガイドライン、業務の型、よくある誤解 / 出典: www.bunka.go.jp
景品表示法本ガイドでの言い換え: 広告表示のルール

商品やサービスの見せ方についての法律。実際より著しく優れて見せる表示(優良誤認)や、条件を実際より得に見せる表示(有利誤認)を禁じています。表示の責任はAIではなく事業者にあります。効果や実績を書くなら根拠資料を用意します。関係する場面: チラシ、店頭のPOP、ネットショップの商品説明、料金表をAIで作って出すとき。

使われているページ: 法律とガイドライン / 出典: laws.e-gov.go.jp
特定商取引法本ガイドでの言い換え: 通販のルール

通信販売など、消費者とトラブルになりやすい取引を対象にした法律。ネットで申し込みを受けるなら、事業者名や価格などの表示、大げさな広告の禁止、申し込み直前の最終確認画面が求められます。関係する場面: ネットショップ、オンライン講座、定期購入の申し込みをWebで受けるとき。

使われているページ: 法律とガイドライン / 出典: laws.e-gov.go.jp

セキュリティ

顧客情報や、APIキーなどの認証情報を扱うときに読む分野です。まず読む言葉は、APIキー、最小権限、プロンプトインジェクション、ひな形と差し込みです。

.env一般的な呼び方: 環境変数ファイル

外部サービスの認証の文字列(APIキー)などの設定値を、プログラム本体とは別に書いておくファイル。自分のPCに認証情報を置く場合は、Git の記録の対象から外します。Anthropic は、キーをプログラムに直接書かず、外から渡すよう勧めています。

2段階認証一般的な呼び方: 2要素認証(2FA)

パスワードに加えて、本人だけが持つ別の手段でもログインを確かめる仕組み。たとえば、スマホのアプリに表示される確認コードです。GitHub や Google などのアカウントで設定できます。パスワードが漏れても、それだけでは乗っ取られにくくなります。

APIキー

プログラムからAIや外部サービスを呼び出すための、認証用の文字列。漏れると他人に使われ、その利用料金が自分に請求されることがあります。Anthropic は、プログラムに直接書かないこと、公開の場所に置かないこと、漏れた疑いがあればすぐ無効にすることを勧めています。

IPA(情報処理推進機構)一般的な呼び方: IPA

経済産業省が所管する、ITの安全や人材育成を担う公的機関。中小企業向けに「情報セキュリティ6か条」などの指針を公開しています。6か条は、第4.0版でバックアップが加わり、5か条から増えました。

OWASP一般的な呼び方: オワスプ

Webやソフトウェアの安全性を高める知見を公開している、国際的な非営利団体。AIを組み込んだアプリで起きやすい10種類の危険を整理した一覧「OWASP Top 10 for LLM Applications」を出しています。LLM は文章を扱うAIのことです。

サンドボックス一般的な呼び方: Sandboxing

AIが触れるファイルの範囲と通信先を、PCの基本ソフト(OS)の機能で囲い込む仕組み。決めた範囲の中なら、1回ずつ承認しなくても作業を任せられます。Claude Code では、許可のルールとは別の守りとして働きます。

使われているページ: AIに与える権限、現時点の仕様 / 出典: code.claude.com
プロンプトインジェクション一般的な呼び方: Prompt injection

ファイルやWebページ、作業の結果に仕込まれた悪意のある指示で、AIに頼んでいない行動をさせる攻撃。たとえば、読ませたページに「名簿を外部へ送れ」と見えない文字で書かれている場合です。安全性の非営利団体 OWASP は、AIアプリの主要な危険の1番目に挙げています。Claude Code は許可の仕組みなどで防いでいます。

最小権限

その仕事に必要な分だけの権限を渡す考え方。たとえば請求書を読むだけの仕事に、送信の権限は渡しません。MCP(AIと外部サービスの接続方式)の安全の手引きは、最小限から始めて段階的に広げ、何でもできる許可を避けるよう求めています。

過剰な権限一般的な呼び方: Excessive Agency(OWASP の呼び方) / 本ガイドでの言い換え: AIに持たせすぎた権限

AIに与えた機能、権限、任せる度合いが大きすぎる状態。たとえば、メールを読むだけでよいAIに送信や削除まで許している場合です。安全性の非営利団体 OWASP は、AIアプリの主要な危険の6番目に挙げています。対策の中心は、機能を最小にし、影響の大きい操作の前に利用者の承認をはさむことです。

使われているページ: AIに与える権限、安全の原則 / 出典: genai.owasp.org
ひな形と差し込み一般的な呼び方: 差し込み印刷

個人情報をAIに入れずに文書を作る方法。AIには {氏名} や {金額} などの差し込み欄を入れたひな形だけを作らせ、実際の名前や金額は、表計算ソフトやメールソフトの差し込み機能でAIの外で埋めます。顧客名簿をAIに渡さずに、案内文や請求の連絡文を作れます。

版の履歴一般的な呼び方: バージョン履歴

Google ドライブや OneDrive などが自動で残す、ファイルの過去の状態。AIがファイルを書き換えた後でも、前の版に戻せます。残る期間と版の数はサービスと契約プランによって違うため、戻せるかを一度試しておきます。

使われているページ: 事故の初動

まとめ

  • 最初に「まず知っておくと役立つ10語」に目を通してください。
  • 自分の業務に近い分野を1つ選び、その分野の用語をひととおり見てください。「関係する場面」が書いてある用語は、自分の会社に同じ場面があるかを確かめてください。
  • 仕様に関わる用語は、現時点の仕様で出典つきの記述も確かめてください。

よくある質問

用語の意味が分かっても、自分の会社でどう関係するのか分かりません。
一部の用語は、説明の最後に関係する場面を書いています。各分野の最初にある「まず読む言葉」から読むと、多くの事業者に関係する用語を先に確かめられます。ほかの用語は、用語の説明の下にある「使われているページ」から本文へ進んでください。各ページの「業務でどう使うか」に、一般的な業務での例を書いています。
ここに載っていない言葉が出てきたら、どうすればいいですか。
そのツールの公式ドキュメントで調べるのが早く、正確です。ツールの名前と言葉をそのまま検索してください。ガイドの本文で説明なしに使っている言葉があれば、お問い合わせで教えていただけると助かります。
説明が公式の表現と違うように見えます。
このページは、専門用語を知らない方に向けて言い換えています。正確な定義は各項目の出典にある公式の説明を優先してください。仕様に関わる部分は「現時点の仕様」のページに2026年9月時点の内容として出典つきでまとめています。

「うちの場合はどこから始めるか」を一緒に整理します

本ガイドは、個人事業主や中小企業が、AIを業務に使うための考え方をまとめたものです。読んで「自社の業務ではどうなるのか」と思った方は、お問い合わせフォームから、今の業務と困りごとを教えてください。

出典

仕様を確認した日は2026年9月25日です。記載内容は、その時点の公式情報に基づいています。ツールやサービスの仕様は変わるため、迷ったときは現時点の仕様と各提供元の公式ページを確認してください。

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